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オンドゥーラス好きが展開する気ままな話題


by HONDURAS1
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名宰相!?評価録

今、小泉純一郎氏の評価はがた落ちである。
あの就任当時の圧倒的歓呼からの落差は、かっての田中角栄の顛末を想起させる。
ただ、角栄との違いはともに末期(小泉純一郎氏の場合まだそこまで行かないが)とはいえ実質的な支持率の差である。
不人気とは言いながら現小泉政権は40%台の支持率で、不支持率とほぼ拮抗している。
角栄政権はその金権批判とも辛み、世論、メディア、政治のプロ等々も含めて袋だたきで、不支持率が支持率を大幅に上回りはダブルスコア以上の大差で絶望的だった。

氏はその歯に衣着せぬと云うという以上に、政治家として宰相として気配りに無頓着が故に、就任当時はその素直さが歓迎されたが、年金国会等のは言動ではその綻びが目立ち、支持率を落としたようだ。そこで、世論やメディアはどうであれ小生なりの彼の評価をして見たい。

総論・・・結論
  氏は戦後の五大宰相のうちに間違いなく入る。
  今までの氏を除く戦後五大宰相。吉田茂、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘。今後の二年間によっては岸、田中、中曽根を抜き三大宰相に数えられることは確実。
各論・・功績
1,派閥解消、
  今まで歴代の自民総裁&総理大臣がどうしても成し遂げられなかった、派閥均衡順送り人事を見事に廃した。この一点だけでも名宰相の資格十分。これによって派閥の親分子分の悪弊、日本の名ばかりの古い封建的な民主主義体質が払拭され、名実を伴う真の民主主義への第一歩が踏み出された。私はこれを、日本の民主主義発展の重大なターニングポイントとして評価します。
2,道路公団、郵政、三位一体改革
  どれを取り上げても一内閣の命運をかけるような大改革。巷間評判高い国鉄、電電公社の中曽根行革などその比ではない。それぞれ不十分という声もあるが、総裁選以前から一貫して命題として掲げ、総理就任以来しゃにむに進む姿は感動物。あれだけ同じ党内にすくむ頑強な抵抗勢力の中で、あそこまでこぎ着け、道筋をつけた功績は大。特に最後の三位一体改革は、明治以来の中央集権思考から21世紀型の地方分権政治がなるかどうかの試金石。誰が、どの政治家が既得権にしがみついて改革を先送りにし、真の日本再建を阻んでいるかきちんと見分けよう。
3,北朝鮮(拉致)問題
  人気取り、北朝鮮迎合と色々と批判はかまびすしい。しかし、彼が行って3家族が帰国。
古賀ひとみさんの子供やジェンキンスさんも帰ってきた。もし彼以外の現状の政治家でこれだけのことを成し遂げる人物がいるだろうか!?与野党も含めて私には見あたりません。手法も含めて、批判すればきりがない。拉致会の人々も実績を認めて、対北朝鮮外交の後押しをするぐらいの度量がほしい。今まで放置してきた与党政治家として責任の一端は免れないまでも、対北朝鮮交渉の進展の不具合のすべてを一人小泉純一郎氏の責任として追及するような狭量やめてほしい。むしろ、実直に取り上げ不細工に二度も訪鮮し、理不尽を通り越した世界の問題児率いる問題国家を相手彼が上げた成果は決して小さくない。おそらく、20年後或いは半世紀後彼のこの問題に対する対処は、現在より数段価値ある歴史的事実としてと評価を高めると私は信ずる。
by HONDURAS1 | 2004-11-30 08:09