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オンドゥーラス好きが展開する気ままな話題


by HONDURAS1
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最近のニュースによる事件の功罪

最近のニュースによる事件の功罪
罪の軽い方から・・・つまり理もあると言うこと

1,ホリエモン事件・・・功8,罪2
堀江氏の逮捕以来、メディアは非難一色だが、彼が株式金融社会に及ぼした、一石は決して小さくない。日本の多くの経営者や投資家が、時代遅れの企業風土社会慣行に甘んじているとき、世界的な資本主義の質的変化と潮流をいち早く読み取り、積極的にその手法を取り入れ時には先取りして、資本取引の新たな処方を展開して見せたのは彼の功績である。新たな企業買収の手段として株式分割等を用いての株価つり上げの手法は、その種手法が常識となっている欧米と違って、未だ未開の日本市場への挑戦であった。問題の本質は、世界的な新資本主義新自由主義の概念に無知で、法整備等が全く為されていなかった日本の後進性にある。その過程で彼は案件ごとに弁護士にはかり、法の及ばないグレーゾーンを利用して事業拡大を図った。時代の変革時既成の秩序、すでに日本社会の既成勢力となっている大企業に対抗互して新たな理念を掲げ、弱小の新興勢力が勢力を伸ばしていくときのある種の必要悪で有る。いたずらに重箱の隅をつついて発展の芽を摘む愚を犯してはならない。ともあれ、必ず第二第三のホリエモンは輩出する。


2,建築強度偽装事件・・・功1、やむを得ない面3割、罪6割。
姉歯建築士の偽装自体は責められるも、建築士の建築会社への弱い立場から見ると、自分がもしその立場にいたら、要請(陰に陽に資材減量への圧力)を断り続けていられたかどうか自信がない。日本社会の建築会社と建築士との主従関係にも似た、構造こそが問題。
背景は飽くなきコストダウン競争下での弱者(建築士)へのしわ寄せ。
コストダウン要求の大本は、広くて安い住居を求める消費者市民である。安全にはコストがかかることを認識し、不当に安い物件のみを求める姿勢を改めるべきである。いたずらに業者や制度を非難するのみで、自分たちのみ被害者ぶる日本の消費者の絶対性善説を打破しないと社会は良くならない。

よくある過去の被害事件、いずれもだまされた方は全く問われない。詐欺事件が度々起きるのは過去の教訓を学ぼうとしない善意の消費者(の心底には自分だけが利や徳・・・常識では考えられない法外な金利を約束する債権、社会全般の価値基準から見て明らかに安すぎる物件等々・・・を得ようとする姑息な心理)である。そういう不勉強な善良な市民とそれを責めない日本の風土を指弾しなければ、これからもこの種被害事件は後を絶たないであろう。
もちろん、検査態勢の不備も指摘されなければならないが、今回は不問。

3,東横インの改造事件・・・これこそ全く悪質弁護の余地無し、100%の悪。
全二者とは全く質が違い悪党そのもの。明らかに最初から行政を誤魔化そうという意図(1は結果的に法に触れる部分があったかもしれないと争っている、2,は弱者が企業序列の下部構造でやむを得ず執った手段という部分が濃厚)で、会社ぐるみでやった。
設計図を当初から検査前、検査後と二重に用意しての確信犯である。
社長の不謹慎きわまる薄ら笑いの記者会見には反省の色の微塵もない。
「60KMの制限速度の道路を67,8KMで走った」と、言外に誰でもやっている軽微な違法行為と言っているが、スピード違反の大部分は個人の不注意であり、会社ぐるみの確信犯とは質が違う。こういうことを公の席で発言する社長をいただく東横インという会社の企業風土を疑う。
言語道断である。
なぜ、社員が黙っていない、関連企業の経営者はなぜ問題にしない。即刻こんな会社や社長は社会から葬るべきである。
by HONDURAS1 | 2006-02-01 08:12 | 徒然日記