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オンドゥーラス好きが展開する気ままな話題


by HONDURAS1
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変・遍路日記

ただいま2008年4月2日朝3時25分。四国高知時間。外の天候は不明。
一時間ほど前、尿意とまくり上げた毛布の所為で下半身に冷えを感得して目覚めて所用の後、ケータイ、パソコン、語学練習機トークマスターの充電セッテイング等を終えて、再びの眠りを試みるも予想通り雑念・妄想が次から次と我が狭小な頭蓋を占拠し始める。こうなったらもう眠れない、・・・ままに四国遍路日記第一ページのペンを執る。

2008/04/01朝8時50分、予定通り、しかし予定外に「いってらっしゃ〜あい、気をつけて、無理しないでね」の言葉に“アデマス”、笑顔に手まで振って女房の機嫌の良い見送りの下玄関を出る。40年余連れ添った我が愚妻、これまでの旅立ちの朝も取り立てて不機嫌というわけではなかったが、・・・自分だけいつも勝手なことをして・・・みたいな様子が言外に、又着替え常備薬諸々の旅用品を準備する動作の端々のぎこちなさにそれへの不満は覆い隠せなかったものだった。それもこれも、我が身勝手人生故の負の部分と受け止め、自分でも納得していた。

ところが今回の上機嫌はどうだろう。去年のスペイン留学時の5ヶ月と比して短い所為も有るのだろうが、小生にとってきわめて心地よい旅立ちとなった。ともあれ、これほど留守にする家にわだかまりを残さないでと言うより全面的理解の上に送り出される旅は初めて、メフォールビエン!ペルフェクト(*^_^*)

・ ・・と、今回の旅日記は柄にもなくはからずも渡辺淳一風の夫婦間の微妙なやりとりから始まってしまい面はゆい限り。

そして四国遍路一ヶ月の旅・・・、
40年前の日本一周自転車旅行、20年前のLA〜NY往復ドライブ、十数年前の女房との欧州一周銀婚記念ドライブ、ここ数年の南アメリカバス縦走、ガテマラのジャングル遺跡紀行、昨年のシベリア横断鉄道の旅、ETCと重ねてきた我が旅遍歴の奈辺に位置づけられるや?又己が心と己が健脚に問い続ける旅になりそう。

プロローグが長くなった先を急ごう、
1215羽田発高知行きJAL1489便はほぼ定刻通りテイクオフ!此処までは中央線モノレール共々きわめて順調、上空若干強風に揺さぶられた以外何事もなく、1340高知坂本竜馬空港にタッチダウン。羽田での金剛杖の荷物預かりも想定内。遍路グッズの菅笠はもちろん、首から提げたズタ袋お線香ろうそくセットも手荷物一個のみ持ち込み可・・・つまりそれ以外駄目・・・の国内線機内ルールも見事にクリア。あ〜あこんなにトドロスメフォールビエンで良いのだろうか!?先が怖い。

回転ベルトコンベア〜で15分ほど待ちで無事金剛杖回収、勇躍空港ビルを出て高知市内行きのバスの運転手に「ごめん・なはり線」行きの便を問うに、「無い、もう運行してません」の素っ気ない返事に、本当かな?思いつつも初日でもあり既に午後の2時近いこともあり、大枚1180円を叩いてタクシーにて2年前と逆に空港から「ごめん・なはり線」立田駅へ直行。駅へ到着するも2年前の記憶は無し。どうせ1時間一本程度だろうと階段下の時刻表とケータイの時刻と見合わせると、なんと2分後!とチョーラッキー、チョームイビエン!の雄叫びと共に階段を駆け上がる。こんなケッスエルテは滅多にない。途中「安芸」で乗り換え30分待ちはポコノスエルテ。
ともあれ、東京で資料を見ながら皮算用していた時間の5分遅れでの「唐ノ浜」
駅着1535は見事なまでの想定内、ケマラビジョーソ。

変・遍路日記_a0027592_14424312.jpg
さすがに、2年前の2006年4月9日10日間のリハーサル四国遍路を切り上げた「唐ノ浜」駅の記憶は鮮明、テニスコート二面ほどの駅前駐車場兼広場で中学生だろうか?ボール遊びに興じていたのはご愛敬。逆光下での偏光調整後スナップを2,3枚デジカメに納めいざ出発。正味27日間四国遍路61カ所約1000km、見事<<結願成就>>を目指しての一歩は1545分。天気晴朗微風に気の所為か潮の香。

1731分またまた順調に第一夜の小松旅館着。行程8,5kmを2〜3時間の予定が1時間46分で走破は、2年ぶり足慣らしの初日にしては嬉しい想定外。我が健脚に感謝、と同時に明日からの行脚に密かな自信。というのも、8,5kmの行程中、靴の具合、首から下げた巡礼グッズ、背負った荷物、ひたすらアスファルトを繰り返して打つ金剛杖、それら全てが全く違和感なく身体の動きにフィットしていたこと。とりわけ出立前慎重に選んだシューズが全く気にならなかったのは大収穫。徒歩旅行の正否の9割は足の状態に掛かっている。

小松旅館の旅館というより宿屋という感じの鄙びた趣も想定以上。シェラトン、リッツ・カールトン、ペニンスラのスィートはもう飽きた。靴下と下着上下の洗濯を兼ねた入浴をすませて、宿の小生と同年の女将と話しながら熱燗の日本酒+夕食を終えたのは7時前。部屋に戻り明日の行程の確認をし、女房、娘とケータイメールのやりとりをして8時過ぎ就寝。遍路意気に感ず。
・ ・・と言うわけで四国遍路旅日記、ヌメロウノ終了。
明日多摩アスタマニァ~ナ!

小松旅館支払い一泊2食+熱燗2ホン=7000円也。
初日万歩計指数、16213.行程8,5km
by honduras1 | 2008-04-07 14:37 | 四国遍路